2013年10月03日

歩歩是れ道場(人と状況の対応で、人格を磨け)

「歩歩」とは、一歩一歩、歩きながら、ということです。
また、私たちの日常における行動のすべてを指しているといってもよいでしょう。

「道場」とは、厳密にいえば、釈尊が悟られたインド・ブッタガヤの菩提樹の下の金剛座といわれる場所ですが、一般には仏道を修行する寺院などの場所をいいます。
「歩歩是れ道場」とありますから、歩くところすべて、日常の行いすべてが道場であるということを意味します。

日常の自分の行動の一つひとつが修行であり、仏道の発現の場であると心得ていれば、ことさら金剛座に座らなくとも、修行道場にこだわらなくてもよいのです。たとえば、仏教では、慈悲の心を説きますが、日々において、人に慈しみの心を持って接することが修行であり、その場が道場なのです。
それは自分の人格を磨き、状況を変える力となるのです。

「歩歩是れ道場」の類似語に「歩歩清風起こる」があります。
一歩一歩の歩みに清らかな風が足もとから吹き起こる、という意味ですが、人を慈しむ日々の行為には、清風が吹いています。
posted by 鳥居観音 at 15:29| 方丈さんのお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月03日

一円相について(円満と拡がりの象徴)

一円相

言葉で伝えるのは難しいことです。
だから絶対的真理を伝えるのに円を描きます。
円は欠けるところも余すところもない完全な円満であり、森羅万象を表します。
始まりも終わりもない、無限に続く宇宙でもあります。
あなたの中にもこんな円があることを、見るたびに思い出してください。
この円の中に、円満と拡がりを感じられたら、どんなに素晴らしい気持ちになるでしょう。
しかしこの「一円相」はあまりにも大きく広く深い意味を有しているので、見る人のその時の気持ちや境遇によってさまざまな見え方をします。
今日の円はどんな風に見えますか?
あなたもグイッと円を描いてみませえんか?
その日その日で変化するあなたの心が現われるかもしれません。
posted by 鳥居観音 at 21:37| 方丈さんのお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月22日

お盆とは 〜灯籠流し・打ち上げ花火〜

鳥居観音では毎年8月16日にお盆の行事である灯籠流しと花火大会を行っています。

「お盆」は、インドのサンスクリット語の「ウラバンナ」という言葉を漢字表記した「盂蘭盆」を簡略化した呼び方です。「ウラバンナ」は倒懸(とうけん)と訳されており、その意味は「さかさまにぶらさげられる」ほどの苦しみを表現しています。もし、先祖があの世でそんな苦しみにあっているとしたら、なんとか救ってあげたいと願うのは人間の自然な感情です。
 8月13日を迎え盆と呼び、16日を送り盆といいます。この4日間、家族、親族、皆でご先祖様の御霊をお迎えし、供養し、冥福を祈ります。久しぶりに帰省した家族とご先祖様を中心にして懐かしい食べ物を囲んで、様々なお話をすれば、普段は何気なく生きている私たちが今、生かされている幸せを感じることでしょう。先祖から伝えられてきた生命、このようにして今生きている生命、そして次の世代まで伝えられていく生命、いのちの不思議さ、大切さ、偉大さを感じることがこのお盆の大切な意義であると思います。
 8月16日は家にお迎えしたご先祖様を送る日です。ご先祖様は山からやってきて、川や海に帰ると古来から信じられてきました。そのため送り火で、足下が暗くならないように照らしてやるのです。河原や浜で火を焚くのはそのような意味があるのです。また、灯籠流しも同様に、火を点じた小さな灯籠舟にのり、ゆっくりと川を下りお帰りになっていただくのです。
 そして、送り火(灯籠流し)と共に当山では約400発もの花火が盛大に打ち上げられます。夜空を彩る花火は名栗の夏の風物詩として多くの方々に親しまれております。
 私たちはご先祖様に生かされているということを忘れないように、いつも報恩感謝と供養の気持ちでご冥福をお祈りする表れとして、このお盆の行事があるのだと思います。今年は、5年ぶりに盆踊りも復活いたします。皆様、大いに楽しんでください。
posted by 鳥居観音 at 09:32| 方丈さんのお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする